イシガメは悩ましい

愛亀ときどきアクアリウム

『たらい食堂』始めました

 『たらい食堂』とは

多くの先人たちが『たらい食堂』を実践しているのをネット上で見て知ってはいたが、どんな塩梅で効果があるのかどうかは実践してみなければ分からない。ということで、やっとこさウチの愛亀たちも『たらい食堂』始めました。

『たらい食堂』とは、水棲ガメの飼育者には付いて回る「凶悪な水質悪化スピードによる水換え頻度との闘い」から少しでも開放されるために、先人たちがあみ出した素晴らしい水棲ガメ給餌システムである。

わざわざややこしい言い方をしないで簡単に言うと、カメの普段の水槽やケージ内の水をエサで汚すのを防ぐために別のタライ等の容器にカメを移し、そこで給餌するというシンプルなものだ。

とりあえずというか、いつものように、この記事を書くためだけに撮った動画をYouTubeに上げてあるので、よろしければご覧ください。

chカメーロ - YouTube

 

いろんな解説やレクチャー等をしてるブログでよく見かけるメリットとデメリットを箇条書きで書くアレをちょっとやりたかったのでやってみる。

『たらい食堂』のメリット

  • ウチの場合、主食が水をよく汚すテトラ・レプトミンスーパーということもあって、水槽内にエサの食べ残しが無くなるとかなり水の臭いが改善された。
  • 『たらい食堂』という可愛いネーミングでほっこりした気持ちになれる。

 『たらい食堂』のデメリット

  • 神経質なニホンイシガメだと突然タライに移されて軽くパニクったりするとエサどころではなくなるときもあり、カメがタライに慣れるまでスグにはエサを食べないという可能性があり時間がかかるかもしれない。
  • シンプルな給餌システムとはいえ、毎回タライに水を汲んでまた捨てに行くという動作が飼育環境や住宅事情によっては意外に面倒くさいかもしれない。
  • 朝の慌ただしい時間だと給餌後のタライをそのままにして仕事に出掛けることもあり、帰宅する頃にはいい感じに部屋が臭っている。
  • 「たらい食堂してるから少々水換えせんでも大丈夫!」と余裕をかましてしまい、水換えのサボリ癖がつく可能性も無きにしもあらず。

デメリットの圧勝!?

デメリットのほうが多いやないかい!と、一見そう思うかもしれないが『たらい食堂』のそもそもの目的は、カメ水槽の水質悪化を抑えることなので、予想以上に水が臭わなくなったことはこれ以上ない最強のメリットである。

あと、上述したように『たらい食堂』というネーミングが可愛くて素晴らしい。可愛らしさを半減させてしまわないようにと、僕は敢えて平仮名で『たらい食堂』と書いているのだから。

その可愛らしいネーミングがメリットになるのか?と問われれば、ノーだけれども、名前も大切であることは間違いない。

デメリットを4つ上げてはみたが、少し気をつけて少し頑張ればどれも大したことではないので気にしなくてもいいだろう(適当)。

糞よりもエサで水が臭う

ウチの愛亀の主食のテトラ・レプトミンスーパーは特に大粒だと散らかって水を汚しやすく、独特の匂いもキツい。

以前、水槽内の陸場に小皿を置いてレプトミンスーパーを入れておいたとき、時間と共に湿気を帯びて半分溶けたようなカスから、糞尿を遥かに凌ぐというか種類の違う感じのとんでもなく気持ちの悪い悪臭が放たれていたことがあった。油断して水槽に顔を突っ込んでその臭いをまともに嗅いでしまった僕は、あまりにもの臭さに戦慄で体が震えたほどだ。

レプトミンスーパーのパッケージに書いてある説明書きには「浮上性スティックタイプなので水を汚しません」と堂々と謳っているが、本気でそう思っているのか、それとも大嘘を書いているのか、そもそも浮上性スティックタイプだと水が汚れないという根拠がわからん、と問いたい。問い詰めたい、小一時間問い詰めたい。

と、レプトミンスーパーをディスってはみたが、いかんせんカメたちからは「わーい!みんな大好きレプトミンスーパー!」というくらいの人気がある。うちのカメーロなんかはよっぽど絶食でもしてない限り、人工餌はレプトミンスーパーしか食べやがらない。

ということで、『たらい食堂』は匂いのキツい人工餌テトラ・レプトミンスーパーしか食べない愛亀の飼い主にとっては、特に有効な給餌システムなのでこれからも続けて行こうと思う。